佳 作

『Smile Smile Sm…』

【講評】
17回を迎えた映画甲子園ですが、毎年沢山のホラー映画が作られ、出品されてきました。けれど、意外にもゾンビ物は少なくて、興味をもって観させて頂きました。イントロ部、BGMを使用しない事で緊張感を演出していました。最初の音楽が入ってきたタイミングもとても良かったです。ドンピシャ(死語でしょうか…苦笑)っていう感じです。高校生作品なので、特殊メークが技術的に難しかったのでしょうが、演者たちにもう少し、四肢の動きを工夫するよう演出しても良かったですね。一例ですが、靴を横向きに履いて、足首が折れている様に見せる演出をするとゾンビ感が増したと思います。また、顔を灰色(どす黒い感じ)や暗緑色(青黒い感じ)にするのもお金を掛けずに効果が出せたと思います。どうすればゾンビらしさを醸し出せるか、皆で演出のアイディアを考え、出し合ってほしかったですね。

『ミッション イン カンニング』

【講評】
「ミッションインポッシブル」を意識したタイトル。タイトルバックのアカペラがおかしすぎる!笑笑(時折音程が外れるのも逆に良かったです。大笑)この流れで、まずはBGMから。木林が写真を回収しようとするシーン、スローモーションを採用したために音楽とのシンクロ効果も高まり、とても良かったです。また、作品全体を通して感じたのは、庵野秀明のシン・ウルトラマンではありませんが、円谷プロのウルトラマンへのオマージュになっているのでは…という事です。技術的には、逆光のシーンが多く、演者たちの顔が暗くなってしまっていたことが残念でした。

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